【言葉のチカラ】明日

新型コロナウイルスの感染拡大によって世界中が大きな困難に直面しています。

しかし人類は今までも数々の苦難に遭遇しながら、そのたびにそれらを乗り越え、力強く立ち上がってきました。

「言葉」によって目に見えないものの存在や価値を認識することができる唯一の生き物である私たち人間は、そのような苦境に直面した時、たった一つの「言葉」との出会いによってその苦境を乗り越える勇気や希望を与えられることがあります。

言葉がもつそのような「チカラ」を信じ、ここでご紹介する言葉が、誰かにとってのそのような出会いの言葉となることを祈って。

明日描く絵が一番すばらしい。
(パブロ・ピカソ)

91歳の生涯で15万点近い作品を残して「最も多作な芸術家」ともいわれるピカソ。彼の名前や作品は、アートに興味がない人でも必ず一度は耳にし、目にしたことがあることでしょう。

 

この言葉は、その長い画業において、「青の時代」「ばら色の時代」から、キュビスム、新古典主義、シュルレアリスムと次々に作風を変え、芸術の常識に挑戦し続けた彼らしい言葉だと思います。

 

常に次の作品が最高傑作と信じて亡くなる直前まで作品を生み出し続けたピカソ。「もうダメだ」と挫けそうになったら、その飽くなき挑戦心と尽きせぬエネルギーで人間の無限の可能性を示した彼のこの言葉を思い出したいと思います。

 

パブロ・ピカソ(1881~1973)

スペインの画家。