ISOマネジメントシステム規格の追補版(Amendment)について(続報)

2024年3月11日に速報にてお知らせいたしました、ISOマネジメントシステム規格の追補版(Amendment)への対応につきまして、認定機関からの指針が発行されました。

つきましては、以下の通り今後の対応につきましてご連絡いたします。

【今までの経緯】

  • ISOは2023/9にブリスベンで年次総会を開催し、そこで技術管理委員会(TMB)は、気候変動に関するロンドン宣言に関連するISOの行動計画をサポートするためにマネジメントシステム規格(MSS)がどのように役立つかについて議論され、付属書SLの付属書2に、気候変動に焦点を当てた文言を追加することが決議されました。
  • 2024/2/22、IAF/ISO共同コミュニケが発行されました。
  • 2024/2/23、既存のISOマネジメントシステム規格に対する追補版(Amendment)が一斉に発行されました。
  • 2024/4/1及び4/2、認定機関のISMS-AC及び JABから、それぞれ追補版への対応に関する文書が発行されました。

【変更の内容】

ISOマネジメントシステム規格の共通構造を示した付属書SLに以下のような追加(下線部)がなされました。

4.1
組織は、その目的に関連し、そのXXXマネジメントシステムの意図された結果を達成する能力に影響を与える外部及び内部の課題を決定しなければならない。組織は、気候変動が関連する課題であるかどうかを決定しなければならない。

4.2
組織は以下を決定しなければならない。
・XXXマネジメントシステムに関連する利害関係者
・これらの利害関係者の関連する要求事項
・これらの要求事項のうち、どれがXXXマネジメントシステムを通じて対処されるか
注記:関連する利害関係者は、気候変動に関連する要求事項を持つことがある。

【変更の目的】

この変更は、上記の通り、気候変動に関するロンドン宣言をISOマネジメントシステム規格の運用において支援することにあります。この変更によって、組織は、組織の課題や利害関係者の要求事項の中に気候変動に関するものがありうることを認識し、少なくともそれについて考慮することが期待されています。

【認証組織(お客様)に求められる対応】

自組織のマネジメントシステムの開発、維持、有効性において、気候変動の側面とリスクを考慮し、該当する場合、組織の目標や活動に組み込まれていることを確認してください。

【J-VACとしての対応】

2024/5/7以降に実施される審査において、以下の対応を実施いたします。

  • 適用規格は、ISO9001:2015/Amd1:2024, ISO14001:2015/Amd1:2024, ISO45001:2018/Amd1:2024, ISO/IEC27001:2022/Amd1:2024, ISO/IEC20000-1:2018/Amd1:2024といたします。
  • 審査において、追補版の変更点に対する組織の対応状況を確認いたします。

本件に関するお問い合わせは、以下までお願いいたします。

info2@j-vac.co.jp