【言葉のチカラ】逆風

新型コロナウイルスの感染拡大によって世界中が大きな困難に直面しています。

しかし人類は今までも数々の苦難に遭遇しながら、そのたびにそれらを乗り越え、力強く立ち上がってきました。

「言葉」によって目に見えないものの存在や価値を認識することができる唯一の生き物である私たち人間は、そのような苦境に直面した時、たった一つの「言葉」との出会いによってその苦境を乗り越える勇気や希望を与えられることがあります。

言葉がもつそのような「チカラ」を信じ、ここでご紹介する言葉が、誰かにとってのそのような出会いの言葉となることを祈って。

凧が一番高く上がるのは、風に向かっているときである。
風に流されているときではない。
(ウィンストン・チャーチル)

ウィンストン・チャーチルは、言わずと知れた第二次大戦時のイギリスの首相ですが、ヒトラー率いるナチスドイツと対峙するという建国以来最大の国難とも言える状況において、その強力なリーダーシップで国民を鼓舞し、アメリカやソ連とともに最終的に連合国を勝利に導きました。

 

その意味で、彼こそまさに「危機におけるリーダーシップ」を体現した人物と言えるでしょう。

 

この言葉はそんな彼の数多い名言の中の一つですが、ややもすると逆風=難局にくじけそうになる私たちの気持ちを鼓舞してくれる言葉だと思います。

 

自分ではコントロールできない「逆風」の場合は、それに無理に抗わず、うまく身を任せて体力を温存することも大切だと思いますが、そんなときでも、逆風を更なる上昇へのチャンスと捉える気持ちは持ち続けたいと思います。

 

ウィンストン・チャーチル(1874~1965)

イギリスの政治家、軍人、作家。第61代、63代イギリス首相。