概要

ISO9001は「品質マネジメントシステム」の要求事項を規定した国際規格です。
現在数多あるマネジメントシステム規格の先駆けとなる規格であり、1987年に初版が発行されました。
その後、時代の変化への対応と、より有効な規格への見直しのため、1994年、2000年、2008年にそれぞれ改定が行われ、現在は2015年版が使用されています。

歴史

産業革命以後、そして特に第二次大戦後の大量生産の時代において、生産される製品の品質のバラツキを低減するための「品質管理・品質保証」の考え方が広く浸透し、また東西冷戦下において確実な品質の部品を調達するための軍事規格が各国・地域で作成されました。
国際的な交易がますます盛んになる中、これらを元に、国際的に統一した規格を作成する必要性が高まり、1987年に初の品質システムの国際規格であるISO9001が発行されました。

このような発行の経緯から、当初はその製品を輸出するような大手製造業を中心に取得が広まりましたが、次第に小規模組織や製造業以外の組織にも広まるに伴い、規格の内容を製造業以外にも適用しやすいより汎用的なものにするため大規模な見直しが行われ、2000年の大改定を経て、プロセスアプローチや顧客満足、継続的改善といった考えを大幅に強化した「品質マネジメントシステム」の規格として生まれ変わりました。
その後、時代の変化(ITの発展、サプライチェーンの複雑化、グローバル化の進展等)に対応し、目的達成のためにより効果的なマネジメントシステムにするため、2015年に二度目の大改定が行われ、組織の戦略的方向性や事業プロセスとの整合、リスクへの対応、変化への柔軟な対応等を強調した2015年版が発行され、現在に至っています。

目的

ISO9001に基づく品質マネジメントシステムを運用することの目的は、「一貫して適合した製品・サービスを提供」し、それによって「顧客満足を向上」させることです。どんな組織も何らかの製品・サービスを提供し、それを受け取る顧客がいますので、その満足を高めることは全ての組織にとって重要な関心事でしょう。
ISO9001に基づく品質マネジメントシステムはそのような組織にとって有効なツールとなり得ます。

メリット

ISO9001に基づく品質マネジメントシステムを適切に導入することで、例えば以下のようなメリットが期待できるでしょう。
◆明確で管理されたプロセスに基づいて製品・サービスが生産・提供されているという信頼を対外的に与えることができる。
◆顧客の声を聞き、顧客満足を高めるために積極的な取り組みを行っている組織であるという信頼を対外的に与えることができる。
◆明確な目標設定と計画立案、内部監査、プロセスの監視測定、ミスやクレームへの是正処置などを通じて自ら継続的に改善を行う仕組みを構築し、運用することができる。
◆従業員・スタッフの品質や顧客満足に対する意識を向上させることができる。

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